第3章 どう始めるか

Copilot導入ステップ

この章のポイント:

導入前の判断フロー

着手前に以下の3点を確認する。これが揃わないと、後のステップが滞る。

確認項目 確認内容 参照
自組織の情報感度マップ Level 1〜3の境界線は組織・プロジェクトによって異なる。先に確認しておく 第2章
SaaS利用の社内承認ルート 情報セキュリティ部門・法務・調達のどこが承認窓口か確認する
Level 1〜2の対象リポジトリ まず使うリポジトリを絞る。最初から全社展開しない

Step 1|セキュリティ承認

Step 1

なぜやるか:承認なしで使い始めると「Shadow AI(野良AI)」になる。承認ルートを作ることが最も有効な抑止策であり、現場を守る根拠にもなる。

TISAX AL2とは:自動車業界向け情報セキュリティ評価メカニズム(VDA策定)のAssurance Level 2。OEM / Tier1との取引要件になるケースがある。GHE CloudはMicrosoftがTISAX AL2認証を取得済みであるため、これを根拠として社内承認の材料に使える。

Step 2|リポジトリ整備

Step 2

なぜやるか:Copilotの回答精度はコンテキスト次第。リポジトリに「AIが読むべき情報」を整備するほど、提案の質が上がる。最初に少し投資するだけで、以後の体験が大きく変わる。

Step 3|試験導入(PoC)

Step 3

なぜやるか:現場に「これがないと困る」という実感を作ることが最重要。全社展開の前に、小さく実証することで、組織内の合意形成が格段に楽になる。

Step 4|展開

Step 4

なぜやるか:客先仕様を扱うプロジェクトへの展開前に、客先への説明・合意取得が必要。これを飛ばすと、後から契約上の問題になりうる。

意図的にやらないこと

以下は「やらない」と先に決めることで、将来のALM/PLM導入や再設計時のサンクコストを最小化できる。

ロードマップ概観

時期 主なアクション
〜1ヶ月 Step 1〜2:承認取得・リポジトリ整備・Content Exclusion設定
1〜2ヶ月 Step 3:BSW/CDD + 内部ツールで PoC。効果を現場レベルで実証
2〜4ヶ月 Step 4:客先合意取得 → Level 1〜2全体へ展開。ポリシー正式化
4ヶ月〜 ALM/PLM連携の検討開始(詳細は第4章
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作成:2026-04 · zooming-knowledge-strata · 公開情報のみ使用